Hypermotard 698 の最新動画24年1月編

いつも通り各SNSでハイパーモタード698の新情報がないかパトロールしていたところ、YouTubeにいくつか新しい動画がアップされているのを見つけました。

これまでDucatiの公式映像やEICMAでの撮影映像はありましたが、1月31日に複数のチャンネルから同時に非公式の動画がアップ。
もしかするとSNS解禁の制限があったのかもしれません。

ディーラーに入荷?

フランスのディーラーに届いた時の映像のようです。

アイドリング音

これまでの動画ではほとんど確認できなかったアイドリング音。
単気筒らしく一定したパルスからは、高圧縮エンジン特有のくっきりとした音がしますね。
高音質マイクでの音も聞いてみたい!

このチャンネルは、イングランドのディーラーのようです。
車両に「DEMO」のステッカーが貼ってあることからも、試乗車用に一足早く入荷しているのかもしれません。

サーキット走行

クローズドコースを主観視点で撮影している、これまでになかったタイプの映像です。
サウンドもプロモーションビデオより現実的で、立ち上がりで開けていく気持ちよさが伝わってきます!
サイレンサーがノーマルなのかテルミニョーニなのかは分かりませんが、めちゃくちゃいい音っぽい。
そしてフロントぽんぽん上がりすぎ!笑

引き続きパトロールを続けていきます。

Hypermotard 698の2024年1月までのオーダー進捗状況

画像出典:Ducati

現在はるか先の納車を楽しみに待っているハイパーモタード698モノ。
先日ようやく進捗がありました!

全国的に予約している方は数える程度との話ですが、僕と同じくディーラーからの連絡を心待ちにしているはず。
というのも、メーカーからディーラーやユーザーに降りてくる情報が余りにも少ないので「本当に発注できてるのか?」と不安にすらなってしまうから。

なので僕とディーラーのやり取りなどを時系列にまとめてみました。
ご自身の状況と照らし合わせて、進捗具合を確かめてもらえれば嬉しいです。

オーダーに関するこれまでの進捗

  • 23/11/3 ドゥカティ・ワールド・プレミア2024のエピソード5で公式発表された
  • 23/11/10 ディーラーからDucati Japanへの24年1年分の発注が受付開始された
  • 23/11/17 ディーラーを介しスタンダードモデルの承諾書を送付(STDはキャンセルができないため)
  • 23/11/25 ディーラーを介し車両発注
  • 「承認待ち」の状態のまま、しばらく音沙汰なし
  • 24/1/22 ducati.comから購入への謝礼メール(自動送信)が届く
  • 24/1/26 ディーラーに確認したところ、気付いたらオーダーが承認されていたとのこと

以上で現在止まっています。
ちゃんと発注できていてよかったです笑
配車時期まではまだ確定していないようです。

事前情報によれば…

  • STDはRVEから少し遅れて配車される
  • RVEが早くても6月なので、STDは恐らく夏~秋
  • ディーラー在庫より客付きオーダーが優先して配車される

とのこと。
まだまだ先は長そうですが、進捗が嬉しかったのでわざわざ記事にしてみました。
HM698を予約している同志の方、一緒に待ち侘びましょう!

安すぎる!Hypermotard 698の外装部品と補修部品の価格

画像出典:Ducati

先日ハイパモタード698モノ(以下HM698)のスタンダードをディーラーで注文してきました。
ディーラーがDucati Japanへ「来年これを仕入れたい!」と伝えて、実際に配車の割り当てが確定するまでは時間がかかるようで、現在はJapanが本国と輸入する台数や時期を擦り合わせする、ディーラーとしては「承認待ち」のフェーズとのこと。
なのでまだ注文は確定していませんが、RVEと違いスタンダードの場合は、入荷時期がどれだけ遅れようともキャンセルができない契約なので、焦らず急かさず待つ時間を楽しみたいと思います。

というわけで、今回は外装部品についてちょっと調べてみました。
DucatiやBMWなどのヨーロッパ車といえば、多くの場合国産車に比べてスペアパーツが高価です。
立ちゴケしただけでも、綺麗に直すのに十数万円かかるケースが珍しくありません。

そんなプレッシャーを、気軽に乗れて過激に遊び倒せるモタードで感じたくはない…。
しかしご安心ください。
結論からいうと、Ducatiの他のモデルに比べてHM698の外装部品はめちゃくちゃ安かったのです。

純正外装部品の価格

※RVEの部品は「受注終了品番」と表示されて価格が確認できなかったので、全てスタンダードの価格です。

部品価格(税抜)
ヘッドライトカウル6,530円
ハンドガード(片側)6,600円
フロントフェンダー8,390円
フォークガード(片側)2,610円
タンクカバー(片側)8,390円
シュラウド(片側)2,240円
サイドカウル(片側)5,410円
リアフェンダー10,260円

この通り驚きの価格です。
下手すると国産250ccトレールより安い部品すらあります。

EICMAのリポート動画を見た感じだと、恐らく素材が未塗装のPP(ポリプロピレン)製っぽいので、ドゥカティレッドに塗装された別素材の他モデルと比べると安いのは当然なのですが、ドゥカティのデザインがこの価格で手に入るのはとてもありがたいです。
ちなみにPPは、軽量で弾性に優れるため、そもそも割れにくく補修性も高い素材なのでヨシ👌

その他の補修部品・消耗部品の価格

ついでに、転倒で傷付きそうな部品や、定番の消耗品の価格も調べてみました。

部品価格(税抜)
ヘッドライト102,530円
テールライト31,690円
インストルメントパネル130,490円
フロントウィンカー(片側)8,350円
リアウィンカー(片側)8,730円
ミラー(片側)12,120円
ハンドルバー18,650円
クラッチレバー20,370円
ブレーキレバー20,370円
シフトペダル15,850円
シフトペダルラバー980円
ブレーキペダル11,190円
ブレーキペダルプレート(踏む部分)980円
フットペグ(片側)3,360円
フロントブレーキディスク41,950円
リアブレーキディスク24,240円
ドライブスプロケット5,600円
ドリブンスプロケット11,190円
バッテリー36,840円

ブレーキ関係はブレンボ製なのでやっぱり高いですね。
ノーマルのハンドガードは樹脂製で強度も低い構造なので、アルミ製のクローズタイプのハンドガードを装着してレバーを守りたいところ。

バッテリーは、DesertXやPanigale V4 S、Streetfighter V4 Sなどにも採用されている物と同型のリチウムバッテリーです。

車両は高いが維持コストは低いぞ!

ドゥカティらしい(?)価格の部品もありますが、少なくとも外装部品がこの価格なのは、外車の維持に不安を抱いている方にとって安心できる大きな要素なのではないでしょうか。
そもそもトレールやモタードは、転倒しても傷付く箇所が少ないですし、加えてこのHM698は、過激なエンジンにも関わらずメンテナンスサイクルは長めに設定されています。
このドゥカティ、長く思いっきり遊べそうです!

Hypermotard 698 Monoはいつから注文できる?スタンダードとRVEは選べる?

11月3日にドゥカティの完全新型モデル、ハイパモタード698モノ(以下HM698)が発表されましたね!
発表の日は夜中12時からのYouTubeに釘付けでした笑

Ducati公式サイト

スパイショットが出てからの時系列は以下の通り。

9月12日、スパイショットが海外記事に出て噂に
9月13日、国内のまとめサイト「個人的バイクまとめブログ」で取り上げられ一部で話題に。
10月26日、先に新型エンジン「Superquadro Mono」が公式発表
11月3日、ドゥカティ・ワールド・プレミア2024のエピソード5で公式発表

KTMは発表のかなり前からスパイショットが出回りますが(恐らく狙って)、ドゥカティはギリギリまでコントロールされている印象です。

どんなバイク?

出典:Ducati

ざっくりいうと「1299パニガーレのLツインエンジンを半分にした高回転ハイパワー単気筒エンジンを、完全新設計の軽量車体に積んだ、本気のモタード」って感じです。
詳しいスペックや細部の写真、対抗馬KTM 690 SMC Rとの比較などは、すでに各メディアで取り上げられているので、個人的見解を少し。

ドゥカティにはすでにHypermotard 950がありますが、個人的にHM950は「カッコいいけど『モタード』ではないよね」というのが正直なところで、対するHM698はしっかりモタードとして作られているなぁと感じます。

出典:Ducati
出典:Ducati

具体的には、「一部の変更のみでオフロードバイクにもなり得る」か否かが分かれ目だと思っています。
例えば…

  • 軽量な車体
  • 余裕のあるホイールトラベル(サスペンションのストローク量)
  • 余裕のある最低地上高
  • 機能的な前後フェンダー
  • 前後移動しやすいフラットなシート

特にホイールトラベルを確保したことで生まれる、フロントタイヤとエンジンのクリアランスは、モタードだと印象づける重要な要素!

もちろんモタードの起源を考えれば、先にモトクロッサーやエンデュランサーがあって、それをオンロード用にチューニング(サス、タイヤ、ブレーキなど)したものをモタードと呼ぶべきだとは思いますが、あくまでスタイルの話です。

しかし、相当コストをかけて開発したであろう、完全新型のエンジンと車体なので、今後派生モデルが出てくることは明らかで、逆にHM698をベースにしたハイパーエンデューロ698なんてのもあり得るかも!?
そんなの出たら激アツですよね!

いつから注文できる?

気になる注文について、情報筋の話をまとめます。

  • 日本への導入はスタンダード(以下STD)とRVEのどちらかが基本になる
  • そして全国ディーラーへのアンケートなどを元にRVEが導入されることになった
  • STDも注文可能だが例外的なのでキャンセルは一切不可
  • 各ディーラーは11月10日~26日の間に来年分の発注をまとめて行う
  • 近年のお決まりとして、発注していた分しかすぐには入荷せず、追加発注では発注後10か月以上かかるか発注不可の場合もある
  • RVEの第一便の入荷は来年6月以降。なので納車は7月以降になりそう
  • STDはDucati Japanが事前に数台発注済みで、運良くそれを引き当ててもらえれば早く届くかも?それでもRVEよりは遅れそう
  • そのSTDにはもしかすると本国仕様のサスが混ざってるかも?(DesertXのローンチエディションのように明確ではないらしい)

というわけで、買いたい方はディーラーへ急ぎましょう!
大きいお店なら在庫のために多めに発注するかもしれませんが、小さいお店は客注があった分しか発注しないケースが考えられます。

これは買うっきゃない!

DesertXの場合もそうでしたが、「今までメーカーになかった新型モデル」ってすっごく魅力的なんですよね。
HM698の場合さらにエンジンまで完全新型で、一番大好きなモタードカテゴリーときたら買わない選択肢はありません。

STDとRVEの価格差は12万円。
違いはグラフィック、シート表皮、フレーム色、クイックシフターの有無だけ。
ウラガミワークスのデカールを貼りたいので、無地の方が都合がよくて、メインフレームは赤がよくて、クイックシフターはSTDにもオプション(45,012円)で付けられるので、STDを注文することにします。

ドゥカティのお決まりとして、1年後にハイグレードのバリエーション(SやSP)が追加されるのは目に見えていますが、そこまで待ったとしても今度はそこから納車まで何か月も待たないといけないし、それが納車される頃にはさらに次のモデルが…とまぁ、イタチごっこで永遠に買えませんよね笑
それなら「完全新設計モデル」の内に買って、先手を取っていく方がずっと楽しい!っていうスタンスです。
S仕様定番の「前後オーリンズ」に差額程(+20~30万円?)の魅力を感じないっていうのも。

DesertXを来年上半期いっぱい十分満喫して乗り換えるか、増車するかはまだ決めていません。
とにかく今は、どんなグラフィックにしようか…。
構想が膨らみます!

待ちに待ったDesertX納車!ファーストインプレッション

昨日、念願のDucati DesertXが納車されました!
昨年10月にディーラーで一目惚れし、誰にも連れて行かれないままのその車両を今年6月に契約。
家庭の諸事情で間が空きましたが、出会いからほぼ一年越しにようやく納車までこぎ着けました。

ディーラーから自宅まで初乗りしてきたので、忘れない内に第一印象を書いておきます。
ただし慣らし運転のため5,000rpm以上は回さないようにしているので、エンジン性能などについては後日改めて記事にしたいと思います。

見た目と裏腹に、とにかく軽い

まず、走り出してすぐに感じたのが軽さ。
乗る前の取り回しや、車体を垂直に起こす時にもすでに感じていたのですが、走り出してみて気のせいではないと確信しました。
もちろん、車重が乾燥202kg、装備223kgあるので、質量的には軽くはありません。
なのに軽く感じるのは、マスの集中化、高い位置にあるハンドル、足回りのジオメトリーなどが影響しているのだと思います。
大柄な車体から来る意外性もそうさせている一因かもしれません。

ハンドリングが素直で軽快

軽さにも関連するのですが、切り返しや倒し込みがとてもやりやすいです。
とても900cc超えのバイクとは思えないぐらい軽快で、ハンドルや荷重の入力に対して、過不足なくニュートラルにバンクしていきます。
かといって直進安定性が低い訳でもなく、よく動くサスと相まって速度を上げても安心感があります。

このさじ加減は、セルフステアリング特性で大きく変わるので、キャスター角やトレール量が、自分の体格とライディングにぴったり合っていると感じました。
それらのジオメトリーだけでなく、経験上ステアリングダンパーもかなり影響を与えますし、もしハンドリングが自分には合わないと思った方は、ぜひ一度ステダンを外してみてください。
それでいい方向に変化があれば、調整式のステダンに交換してみることをおすすめします。

デカいタンクがしっくりくる

DesertXを初めて見た人の直感的な感想の多くは、「タンクがデカい」じゃないでしょうか。
実際高さも幅もあり、R1250GS Adventureとそんなに変わらない大きさなのですが、エンジン側は大きくえぐられているので、容量はAdv.の30Lに対して21Lと、見た目からすると意外に少なめです(とはいえ通常のGSが20Lなので十分多い)。

むしろこの大きなタンクは、ライディングのために設計された機能的形状のようで、ドゥカティは以下のように解説しています。

機能的エルゴノミクス

ライダーが接触する表面は広く、互いに滑らかにつながっているため、とくにオフロード走行において、きわめて容易に、さまざまな方向にポジションを移動することができます。

Ducati

実際運転してみると、ひざを動かした時の凸凹や引っ掛かりがほとんどなく、ももからひざにかけて均等に力を加えることができるので、とても楽にしっかりとニーグリップすることができます。

さらに特筆すべきは、スタンディング時の安定感。
アンクルグリップをしっかりできるのはもちろん、前方に荷重を乗せる時も、脚の付け根からひざにかけて、タンクを包み込むようにホールドすることができ、その分腕にかかるテンションを減らせるので、上半身をフリーに動かすことができます。

その他の印象

すぐに“オフ車”を体感できるサスペンション

まだ舗装路を数十km走っただけなので、ポテンシャルは計り知れませんが、少なくとも普通の道路では最高の動きをしてくれます。
僕は体重が58kgなので、最初からリアショックのプリロードを最弱にしました。
オンロードバイクでは衝撃と共にハンドルが振れてしまうようなギャップでも、ほとんど吸収してくれてストレスなく走行できました。
まるで、以前乗っていたKTM 690 ENDURO Rのようで、やっぱり一般道でもオフ車は乗りやすいなぁと再認識。

コントローラブルなブレーキ

前後のABSの挙動をチェックしたところ、介入の不自然さは少なく、キックバックも短い間隔で弱く返ってくる仕様のようで、ABSが原因で怖い思いをするということはなさそうです。

それとリアブレーキの効きがかなりいいです。
ABSがカットされた状態で、効き具合を試してみました。
純正タイヤのグリップ限界が割と低いのですぐロックしてしまいますが、リアブレーキだけでもしっかり減速・停車できてコントロール性も高いです。

エンジンの粘りは良好

どれぐらいの負荷でエンストするかチェックしてみました。
1290SDRでは、エンジンがどの回転でもドコドコしていたので、エンストする瞬間を見極めにくく、時々不意にエンストしていました(内一回はそのまま立ち転け…)。
DesertXのエンジンは全体的に振動が少ないので、エンスト直前の荒い振動を掴みやすく、かつ極低回転でも意外と粘るので、発進時や極低速時にもあまり不安を感じずに済みそうです。

ずっと乗っていられるシート

もう、この言葉通りです。
幅広なのに脚を下ろした時にも角が痛くなく、固すぎず柔らかすぎない理想的なシート。
乗っている間シートのことを何も考えていなかったのが、その証拠だと思います。

悪いところが見当たらない

自分が惚れて買ったバイクなので贔屓目があるかもしれません。
だとしても、自分がこれまで乗ってきた大型バイク、BMW S1000R、KTM 1290 SUPER DUKE R、KTM 690 ENDURO Rと比較して、メインバイクとしての理想形に最も近いのは間違いないと感じています。

つまり、気軽に乗れる、楽しく乗れる、どこまでも乗れるってこと。
もちろん好きなデザインであることは言うまでもありません。