DesertXの実車が写真の10倍カッコよかった話

去年の12月に「ドゥカティ・ワールド・プレミア2022」で発表され、その時から「めっちゃ好み!発売が楽しみ」と思っていたDesertXが、ついに最寄りディーラーに入荷してきました!

写真より実車がカッコいいっていうのは、ほとんどのバイクに当てはまりますが、このモデルは特にそれを感じました。
今回写真をいくつか載せますが、正直意味はないと思っています笑
ぜひ実車を見に行ってみてください!

スペックなどはこちら。
Ducati公式サイト
カタログ・諸元表・スペック情報 | バイクブロス

実車を見てきたよ

他メーカーのラリー系やアドベンチャー系、ムルティストラーダとは一線を画す唯一無二のデザイン。
往年のカジバ・エレファント900(ドゥカティのエンジンを搭載)を彷彿させます。
現代ではハスクバーナ・ノーデン901が排気量やホイールサイズでも近い存在だけど、あちらがコロンとしてる(あれも好き)のに対して、引き締まってグラマラスな印象を受けました。これぞドゥカティ。
※右側のナックルガードはまだ装着されていません

カッコいい横からのスタイルに加えて、正面がめちゃくちゃかわいい!
ヘッドライトに向かって細くなるシュラウド形状が、絶妙な小顔効果を生んでいて、近接した丸目二眼がより引き立っています。
スクランブラーのヘッドライトを2個並べたような意匠で、DRL作動時にはリングのみ点灯します。
ひと目見るなり愛着が湧いてきました。

跨がらせてもらいました。
シート高やポジションはオフ車そのもの。
身長174cmでの足着きは、足の指がしっかり着くぐらいで、オフ車に慣れていれば全然問題ないと思います。
車重は乾燥202kg、装備223kgと決して軽くはないのですが、体感は180kg前後ぐらいに感じるので驚きました。
ハンドルの切れ角が大きいので、狭い場所での切り返しもやりやすそうです。

この縦型インパネを早く操作してみたい!
マルチメディア機能はオプションですが絶対入れたいですね。
ドゥカティはハンドルスイッチ形状が車種によって大きく2種類あるのですが(ムルティV4は例外)、これは上等な方です。やった。

シートは厚みがありながらしっかりとした反発力で、長距離にもよさそうでした。
グラブバー(タンデムグリップ)は今どきなかなか見ない丸パイプ形状で、逆に新鮮、そしてかわいい。
サブフレーム一体型でしっかりしているので、林道で降りてケツ振り方向転換する時なんかにも活躍しそうです。

パワーユニットは937ccテスタストレッタ11°水冷Lツインエンジン。
新型モンスターやムルティストラーダV2などと同系エンジンですが、信頼性などがより改良されていて、ミッションのギア比は1~5速がオフロード用にハイギア化、6速が高速巡航用にローギア化されているらしいです。
しっかりしたスキッドプレートが最初から付いているのは嬉しい。

マフラーのデザインはすごく普通ですね。
音がよければ当面はそのままでもいいかな。
オプションでテルミニョーニが用意されているみたいです(車検NG?)。

足回りはオフロード走行を本気で重視していることが伺える、フロント21・リア18インチのワイヤースポークホイール。
トレール車やエンデューロではデファクトスタンダードなサイズですね。
BMWのR1250GSと同じく、スポークの頭がリム外側にありニップルがハブ側にある、画期的なチューブレスタイプです。

個人的胸熱ポイントは、キャリパーが以前乗っていた1290 SUPER DUKER R 2017と同じBrembo M50なところ!
現在のフラッグシップ(パニガーレV4、1290SDR 2020-など)にはBrembo Stylemaが採用されていますが、一世代前(1299パニガーレなど)に採用されていたのがこのM50でした。
性能はもちろん、デザインもマッシブな感じで好きだったので嬉しいです。

リアも同様にチューブレスタイプです。
タイヤはピレリ・スコーピオンラリーSTRを履いています。
ブロックパターンながらロードでのグリップも良好とのこと。
軽そうなスイングアームがカッコいい!

スプロケがすごい肉抜き!
ちゃんと巻き込み防止のスプロケガードが装着されています。
これがないバイクでオフに行くのはほんと怖いです。

前後サスペンションはオフロードで定評のあるカヤバ製。
プリロード、コンプレッションダンパー、リバウンドダンパーを調整できるフルアジャスタブルです。
プロモーションビデオのジャンプ見てると分かりますが、フロント230mm、リア220mmのストローク量は完全にオフ車ですね。

リアのプリロードはダイヤルを手で回すタイプ。
スプリングの色が一瞬オーリンズかなって思っちゃいます。

ラジエーターコアガードが最初から付いているはありがたいですね。
ですが、ホライゾンシリンダーのヘッドだけむき出しなのがすごく気になります。
社外でここのガードがあればすぐに装着したいです。

ステップはムルティストラーダとは違うワイド形状で、爪も最初からむき出しになっています。
スタンディングでも安定して疲れにくそうです。
ブレーキペダルはワンタッチで高さを二段階に変更できる構造。
この辺がほんとオフって感じで好きです。

オフ好きなら食わず嫌いせず見てほしい

世はアドベンチャーブームで、外車を筆頭に、国産車にも250ccから大型まで様々なアドベンチャーモデルが増えていますよね。
DesertXはその流れとは違う純粋なオフロードモデルであり、まさに「ビッグオフ」だと感じました。
要はアフリカツインやテネレと同じ系統ですね。
なのでオフ好きな人にはぜひ実車を見て欲しいし、実際のオフ走行には興味がない人は、KTM Adventure系やムルティストラーダなどのアドベンチャーモデルを買った方が幸せになれると思います。

僕は元々エンデューロ系のモデルが一番好きで、アドベンチャー系やラリー系にはあまり興味がなく、デザインも正直「かっこいい!」って思うことが少なかったんです。
ですがこのモデルは、かわいさも相まってかストレートに刺さりました。
久々に本気で欲しくなった現行モデルなので、所有している複数台を整理できたら乗り換えたいと考えています。

ドゥカティのパターンとして、STDモデル発売の翌年頃に早速マイナーチェンジか、サスペンションにオーリンズを採用した「Sモデル」が発売されるのがお決まりとなっています。
DesertXも例に漏れない可能性がありますが、買いたくても車両が入荷してこないご時世なので、目の前にあるものに食らいつかないと欲しいものは手に入りませんから。

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