Hypermotard 698のエンデューロバージョンを考察

前回の投稿から4か月近く空いてしまいました。
その間にハイパーモタード698(以下HM698)が東京モーターサイクルショーで展示され、ドゥカティ・ジャパン所有の展示車が全国の一部ディーラーを巡業し、メディア向け国内試乗会の様子がYouTubeに上がったりして、だんだん現実味が増してきましたね。

とはいえ納車はまだ先なので、今回はアメリカのフォーラムで見つけた、HM698のエンデューロバージョンについての考察をシェアしたいと思います。

Hypermotard 698 Mono Enduro?

まずはこちらの画像をご覧ください。

出典:reddit

「え、こんなのが出るの?」と思った方はごめんなさい。
こちらはヤングマシンよろしくな予想CGで、海外のドゥカティフリークが作成したものです。
DesertXの足回り画像を使っているようで、ラリー系のタイヤになっています。

この新規エンジンを積んだプラットフォームを派生させないことは考えられません。
そして、DesertXファミリーの登場、モトクロッサーDesmo450 MXの存在など、近年オフロードセグメントに注力してきているドゥカティなので、KTMやハスクバーナと同じようなエンデューロモデルがいずれ登場するのは明らかです。

考えることはみんな同じで、redditでは様々な考察が飛び交っています。
この方は他にもラリータイプの予想CGも作っていて、実現すればかなり面白いモデルになりそう。

出典:reddit

出典:reddit

エンデューロバージョンが登場すればHM698の一部の部品を交換して、「一粒で二度おいしい」なんてことが可能になりそうです。
とはいえ、タイヤサイズが変わるとフロントのディメンション(トレール量など)が大きく変わるので、フロントフォークやステム周りも別物になる可能性が高く、ブレーキシステムやスイングアームのピッチなども同じとはいかないでしょうから、「手軽に…」なんて過度な期待は禁物かもしれません。

Hypermotard 698 Mono SP?

最後に同じ方が作ったSP仕様の予想CGをシェア。

出典:reddit

ハイパーモタード950SPを踏襲したデザインですね。
デザインはさておき、これの発売についてはエンデューロバージョンよりも現実的です。
ドゥカティがSTDの翌年に、前後オーリンズを装着したSP仕様を発表するのは、もはやお決まりコース。
今年のドゥカティ・ワールド・プレミアで発表されるんじゃないと予想しています。

ではまた!

Hypermotard 698 の最新動画24年2月上半期編

先月末からポツポツとアップされ始めたハイパーモタード698の動画。
そして2月中旬、イタリアでメディア向けの大規模な試乗会が開催されたようで、各メディア、モトブロガーが一斉にサーキット試乗動画をアップしました。

YouTubeで検索するともはや多数の動画がヒットします。
検索のショートカットはこちら。

YouTube 検索キーワード「hypermotard 698」

個人的に面白かった動画

ひとつ目はこちら。
イタリアのプロライダーでチャンネル登録者数47万人のルカ・サルバドーリの動画です。
ハイテンションなレビューは見ているこちらも楽しくなりますし、クレイジーなライダー達によるスライドしながらの三つ巴もすごく過激です!
字幕はイタリア語、英語だけで自動翻訳を選べないのが残念。

動画の概要にはこう記されています(by Google翻訳)。

ドゥカティは爆弾を取り出した。
こんなに楽しい単気筒バイクは初めてだ!
ドリフト、ウィリー、ストッピーをしないことは不可能です…。
言葉は不要です。
ビデオをご覧ください。

YouTube

続いては、チャンネル登録者数30万人のモトメディア、44Teethの動画。
こちらは自動翻訳が使えたのでレビュー内容がおおよそ分かります。
ウェットコンディションに始まり、ドライコンディションになるにつれてアグレッシブに変化していくライダーとバイクは見ていて楽しいです。

試乗会には、オプションのテルミニョーニ製サイレンサーを装着したRVEとストックのSTDが用意されていたようで、サウンドの違いも聴き比べることができるかもしれません。
ストックサイレンサーの空ぶかしのサウンド動画があったので、参考までに載せておきます。

最後にお気に入りの動画を。
薄暗いガレージでビール片手のサンダルの男性がローテンションに淡々と実車の感想語るだけの動画です笑
だけなんですが、ちょっと憧れちゃうシチュエーションと、意外と内容が有益なのがお気に入りです。
自動翻訳が効くので、時間がある時にでも見てみてください(サムネは無関係です笑)。

引き続きパトロールを続けていきます。

Hypermotard 698 の最新動画24年1月編

いつも通り各SNSでハイパーモタード698の新情報がないかパトロールしていたところ、YouTubeにいくつか新しい動画がアップされているのを見つけました。

これまでDucatiの公式映像やEICMAでの撮影映像はありましたが、1月31日に複数のチャンネルから同時に非公式の動画がアップ。
もしかするとSNS解禁の制限があったのかもしれません。

ディーラーに入荷?

フランスのディーラーに届いた時の映像のようです。

アイドリング音

これまでの動画ではほとんど確認できなかったアイドリング音。
単気筒らしく一定したパルスからは、高圧縮エンジン特有のくっきりとした音がしますね。
高音質マイクでの音も聞いてみたい!

このチャンネルは、イングランドのディーラーのようです。
車両に「DEMO」のステッカーが貼ってあることからも、試乗車用に一足早く入荷しているのかもしれません。

サーキット走行

クローズドコースを主観視点で撮影している、これまでになかったタイプの映像です。
サウンドもプロモーションビデオより現実的で、立ち上がりで開けていく気持ちよさが伝わってきます!
サイレンサーがノーマルなのかテルミニョーニなのかは分かりませんが、めちゃくちゃいい音っぽい。
そしてフロントぽんぽん上がりすぎ!笑

引き続きパトロールを続けていきます。

Hypermotard 698の2024年1月までのオーダー進捗状況

画像出典:Ducati

現在はるか先の納車を楽しみに待っているハイパーモタード698モノ。
先日ようやく進捗がありました!

全国的に予約している方は数える程度との話ですが、僕と同じくディーラーからの連絡を心待ちにしているはず。
というのも、メーカーからディーラーやユーザーに降りてくる情報が余りにも少ないので「本当に発注できてるのか?」と不安にすらなってしまうから。

なので僕とディーラーのやり取りなどを時系列にまとめてみました。
ご自身の状況と照らし合わせて、進捗具合を確かめてもらえれば嬉しいです。

オーダーに関するこれまでの進捗

  • 23/11/3 ドゥカティ・ワールド・プレミア2024のエピソード5で公式発表された
  • 23/11/10 ディーラーからDucati Japanへの24年1年分の発注が受付開始された
  • 23/11/17 ディーラーを介しスタンダードモデルの承諾書を送付(STDはキャンセルができないため)
  • 23/11/25 ディーラーを介し車両発注
  • 「承認待ち」の状態のまま、しばらく音沙汰なし
  • 24/1/22 ducati.comから購入への謝礼メール(自動送信)が届く
  • 24/1/26 ディーラーに確認したところ、気付いたらオーダーが承認されていたとのこと

以上で現在止まっています。
ちゃんと発注できていてよかったです笑
配車時期まではまだ確定していないようです。

事前情報によれば…

  • STDはRVEから少し遅れて配車される
  • RVEが早くても6月なので、STDは恐らく夏~秋
  • ディーラー在庫より客付きオーダーが優先して配車される

とのこと。
まだまだ先は長そうですが、進捗が嬉しかったのでわざわざ記事にしてみました。
HM698を予約している同志の方、一緒に待ち侘びましょう!

安すぎる!Hypermotard 698の外装部品と補修部品の価格

画像出典:Ducati

先日ハイパモタード698モノ(以下HM698)のスタンダードをディーラーで注文してきました。
ディーラーがDucati Japanへ「来年これを仕入れたい!」と伝えて、実際に配車の割り当てが確定するまでは時間がかかるようで、現在はJapanが本国と輸入する台数や時期を擦り合わせする、ディーラーとしては「承認待ち」のフェーズとのこと。
なのでまだ注文は確定していませんが、RVEと違いスタンダードの場合は、入荷時期がどれだけ遅れようともキャンセルができない契約なので、焦らず急かさず待つ時間を楽しみたいと思います。

というわけで、今回は外装部品についてちょっと調べてみました。
DucatiやBMWなどのヨーロッパ車といえば、多くの場合国産車に比べてスペアパーツが高価です。
立ちゴケしただけでも、綺麗に直すのに十数万円かかるケースが珍しくありません。

そんなプレッシャーを、気軽に乗れて過激に遊び倒せるモタードで感じたくはない…。
しかしご安心ください。
結論からいうと、Ducatiの他のモデルに比べてHM698の外装部品はめちゃくちゃ安かったのです。

純正外装部品の価格

※RVEの部品は「受注終了品番」と表示されて価格が確認できなかったので、全てスタンダードの価格です。

部品価格(税抜)
ヘッドライトカウル6,530円
ハンドガード(片側)6,600円
フロントフェンダー8,390円
フォークガード(片側)2,610円
タンクカバー(片側)8,390円
シュラウド(片側)2,240円
サイドカウル(片側)5,410円
リアフェンダー10,260円

この通り驚きの価格です。
下手すると国産250ccトレールより安い部品すらあります。

EICMAのリポート動画を見た感じだと、恐らく素材が未塗装のPP(ポリプロピレン)製っぽいので、ドゥカティレッドに塗装された別素材の他モデルと比べると安いのは当然なのですが、ドゥカティのデザインがこの価格で手に入るのはとてもありがたいです。
ちなみにPPは、軽量で弾性に優れるため、そもそも割れにくく補修性も高い素材なのでヨシ👌

その他の補修部品・消耗部品の価格

ついでに、転倒で傷付きそうな部品や、定番の消耗品の価格も調べてみました。

部品価格(税抜)
ヘッドライト102,530円
テールライト31,690円
インストルメントパネル130,490円
フロントウィンカー(片側)8,350円
リアウィンカー(片側)8,730円
ミラー(片側)12,120円
ハンドルバー18,650円
クラッチレバー20,370円
ブレーキレバー20,370円
シフトペダル15,850円
シフトペダルラバー980円
ブレーキペダル11,190円
ブレーキペダルプレート(踏む部分)980円
フットペグ(片側)3,360円
フロントブレーキディスク41,950円
リアブレーキディスク24,240円
ドライブスプロケット5,600円
ドリブンスプロケット11,190円
バッテリー36,840円

ブレーキ関係はブレンボ製なのでやっぱり高いですね。
ノーマルのハンドガードは樹脂製で強度も低い構造なので、アルミ製のクローズタイプのハンドガードを装着してレバーを守りたいところ。

バッテリーは、DesertXやPanigale V4 S、Streetfighter V4 Sなどにも採用されている物と同型のリチウムバッテリーです。

車両は高いが維持コストは低いぞ!

ドゥカティらしい(?)価格の部品もありますが、少なくとも外装部品がこの価格なのは、外車の維持に不安を抱いている方にとって安心できる大きな要素なのではないでしょうか。
そもそもトレールやモタードは、転倒しても傷付く箇所が少ないですし、加えてこのHM698は、過激なエンジンにも関わらずメンテナンスサイクルは長めに設定されています。
このドゥカティ、長く思いっきり遊べそうです!